つつみやすゆき 泰之

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これから熊本に訪れる世帯数の減少

2018.06.09
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熊本も梅雨入りしましたね。雨季のスコールような豪雨には驚かされますが、沖縄は記録的な少雨だそうです。地下水に恵まれている熊本、その源となる雨に感謝しなければですね。

 さて、熊本県の人口は2000年の約186万人をピークに2017年時点で約177万人と減少を続けておりますが、世帯数は70万世帯前後で推移しています。これは(特に中高年の)単身者の増加が人口減を補っていることによります。不動産市況においてはこの世帯数の増減が重要でありまして、住宅需要は世帯数の増減に左右されます。熊本地震において約3万5千戸の公費解体が行われました(本年4月にほぼ完了)が、その多くが旧耐震の建物であり、私は現在新築されている住宅はこの先10年の建替え需要の先食いだと思っています。今の新築着工が続けばあと2~3年で震災の復興需要を満たし、同時に熊本は本格的な世帯数減少に向かいます。それでも、これから15年は高齢者世代は増加します。こんなはずでは無かったと思わないように住宅・アパートの建築は考えて行いましょう。一番の解決策は、年間2千人以上大都市に流出している若年層に、地元での仕事と生活の選択肢を準備すること。そして、その世代がしっかりと家庭を築き、幸せに子育てをできる熊本にすることだと思います。